ANAカード 海外旅行保険の充実度は?カードごとに比較・解説!

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クレジットカードは所有するだけで海外旅行保険がついてくるカードも多く、ANAカードもその例外ではありません。
多くの方にとってANAカードを保有するメインの目的はマイルでしょうが、合わせて保険も手に入れられれば嬉しいですよね。
今回はANAカードの海外旅行保険に焦点を当てて解説していきたいと思います。
Contents
ANAカードの海外旅行保険の特徴
まず大まかにANAカードの海外旅行保険の特徴を述べておきます。
- 年会費と補償内容のコスパはそこそこ。それなりに使えるが特別良いわけでもない
- アメックス以外はほぼ保険が自動付帯となっているのがメリット
- 海外旅行保険で重要な傷害・疾病治療費用が一般カードでは補償対象外
以下で詳細について説明していきましょう。
ANAカードの保険は自動付帯で便利
クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」があります。
- 自動付帯
- その名の通りカードを保有しているだけで自動的に保険が適用されるタイプ
- 利用付帯
- 旅程においてそのカードで旅行中の交通費などを決済しないと保険が適用されないタイプ
ANAカードの海外旅行保険は基本的に自動付帯なので何もしなくてもカードを持っているだけで保険が適用されます。
ただしアメックスだけは利用付帯となっているので注意しましょう。
ANAカードユーザーの中には複数のANAカードを使い分けていたり、他社の年会費無料カードを併用している方も多いでしょうから保険が自動付帯となっているのは嬉しい点です。
ANAカードで海外旅行保険を目的にするならゴールド以上で
最初に言ってしまうとANA一般カードの海外旅行保険に関しては気にしなくていい、というかあってもあまり役に立ちません。(ANAアメックスのみ例外)
理由はあとで説明しますね。
そのためANAカードに海外旅行保険も求める、という人は基本的にワイドカード以上が選択肢となります。
ただワイドカードはマイルを貯めるという意味においては非常にコスパの悪いカードなので、結果的にゴールドカード以上が選択肢となります。
最も重要視すべきは治療保険
海外旅行保険で重要視すべきなのは、海外で怪我をしたり病気にかかった時に現地での医療費を補償してくれる傷害・疾病治療保険。
海外旅行保険を比べるときは真っ先に治療保険の補償額をチェックしましょう。
よくクレジットカードの広告で「海外旅行保険 最高補償額1億円」などの文字を見かけますが、これらは死亡・後遺障害(海外の怪我で後遺症が残った場合)の最高金額です。
少し考えていただきたいのですが、海外で死亡事故にあう確率って非常に低いですよね。
また死亡時に保険が必要だと考えている人はそもそも国内で既に死亡保険をかけていることが多いでしょう。
さらに、そもそも国内で死亡保険が不要と考えている人が海外旅行の時だけ死亡保険が欲しくなることもまれだと思います。
つまり死亡時の最高補償額というのは実際に使う機会が少なく、またそもそも必要ないケースも多い保険金額であるということなんです。
一方で海外で怪我をしたり病気になって現地の病院にかかることは十分にありえますよね。
海外で病院にかかった場合、日本の健康保険は適用されません。結果場合によっては数百万〜数千万円にのぼる医療費を請求されるケースがあるのです。
これを保険でカバーしてくれるのが傷害・疾病治療保険というわけです。
ANAカードの海外旅行保険比較
前置きが長くなりました、以上を踏まえてANAカードの海外旅行保険の主な補償内容を比較してみましょう。
死亡・後遺障害補償
一般カード | ゴールドカード | プレミアムカード | |
---|---|---|---|
VISA/マスターカード | 最高1,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
JCB | 最高1,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
アメリカン・エキスプレス | 最高3,000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 |
ダイナース | 該当カードなし | 最高1億円 | 最高1億円 |
傷害・疾病治療費用
一般カード | ゴールドカード | プレミアムカード | |
---|---|---|---|
VISA/マスターカード | 保障なし | 最高150万円 | 最高500万円 |
JCB | 補償なし | 最高300万円 | 最高1,000万円 |
アメリカン・エキスプレス | 最高100万円 | 最高300万円 | 最高1,000万円 |
ダイナース | 該当カードなし | 最高300万円 | 最高1,000万円 |
賠償責任
一般カード | ゴールドカード | プレミアムカード | |
---|---|---|---|
VISA/マスターカード | 保障なし | 最高3,000万円 | 最高1億円 |
JCB | 補償なし | 最高1億円 | 最高1億円 |
アメリカン・エキスプレス | 最高3,000万円 | 最高4,000万円 | 最高5,000万円 |
ダイナース | 該当カードなし | 最高1億円 | 最高1億円 |
救援者費用
一般カード | ゴールドカード | プレミアムカード | |
---|---|---|---|
VISA/マスターカード | 保障なし | 最高100万円 | 最高1,000円 |
JCB | 補償なし | 最高400万円 | 最高1,000円 |
アメリカン・エキスプレス | 最高200万円 | 最高400万円 | 最高1,000万円 |
ダイナース | 該当カードなし | 最高400万円 | 最高500万円 |
ご覧の通り、アメックス以外の一般カードには治療費用の補償がついていません。
これが先ほど一般カードの海外旅行保険はあまり当てにすべきでないといった理由です。
治療費用に次いでお世話になる可能性のある賠償責任補償や救援者費用の補償をみても、やはり保険を目的としてANAカードを持つならゴールド以上1択というのがご理解いただけるかと思います。
また国際ブランド別ではJCBが年会費に対して補償内容が充実しており、保険の面では有利なカードとなっています。
まとめ
今回はANAカードの海外旅行保険について解説しました。
ポイントは海外旅行保険においては治療費用を最重要視すべき、保険の充実も求めるならゴールドカード以上にすべき、という2点ですね。
また豆知識として治療費用の保険は他のクレジットカードと合算することが可能なので、ANAカードだけでカバーしきれない場合は年会費無料で治療費用保険が付帯するカードなどと組み合わせて補償金額をアップさせるのも1つの手です。