【YDN】年代・性別・地域ターゲティングの判定方法とは?拡張と不明の違いって?
今回は意外と疑問になりがちな、年代・性別・地域ターゲティングがどのように判定されているかや、ターゲティングの「拡張機能」と「不明」について書いていきたいと思います。
ターゲティングの仕組みをしっかり理解して、運用する際の参考になれば幸いです。
年代・性別・地域ターゲティングとは
年代・性別・地域ターゲティングとは、広告の閲覧ユーザーの性別をあらかじめ設定して、
広告を配信する先を各年代・性別・地域に絞り込める機能です。
「拡張する」と「不明」
ターゲティングには、「拡張」と性別・年代に関しては「不明」の設定が存在しています。
例えば、年代ターゲティングの場合、設定画面はこんな風に表示されます。
画面内に、「拡張する」と「不明」を選択できるのが確認できるかと思います。
性別ターゲティングを設定すると、ターゲティングの対象ユーザーだけでなく
「対象であると推定されるユーザー」にも広告が配信されます。
この「推定されるユーザー」を
広告の配信対象に含める機能が「拡張」機能です。
例えば、「性別ターゲティング」で「女性」を設定した場合、広告の配信対象は「女性」と判断できる場合になり
「拡張する」を選択すると
「女性と推定されるユーザー」も広告の配信対象になります。
また、「不明」を選択すると
年齢・性別が不明なユーザーを広告の配信対象とします。
案件によって「拡張」「不明」を使い分けよう
性別・年齢ターゲティングの際、拡張と不明を含めるか含めないかは、案件によって使い分けましょう。
例えば、”女子向けの脱毛案件”ならば、性別不明を選択してしまうと、男性にも配信されてしまうため、無駄クリックが増えてしまいます。
もし男性がコンバージョンすると、広告主からすれば、商材とマッチしないユーザーが来てしまうため良くないです。
「拡張」に関して、Yahooヘルプには
『拡張しない』を選択した場合、広告の表示回数が大幅に少なくなる可能性がありますので、ご注意ください。」
と記載されているので、基本的には設定することをおすすめします。
「不明」に関しては、うまく利用することができれば、安価にクリックを獲得できる可能性があります。
というのも、他の年齢層や性別に比べて、クリック単価を低く抑えて多くのクリックを獲得できるからです。
なぜ安価にクリックが獲得できるのかと言いますと、「ターゲティングしにくいから」です。
例えば、“男性用育毛剤”であれば「30代~50代の男性」などに配信したいと考えて、他社の入札が集まります。
“子育て中の女性”をターゲティングするのであれば「20代~40代の女性」といったように他社は設定するでしょう。
つまり、年齢や性別を指定するものはターゲティングしやすいので他社競合が多くなります。
それに対して、対象が曖昧な「不明」については、競合が少ない=入札価格も安いということになります。
年代・性別がオールマイティな案件やLPに飛ばす場合、「不明」の設定をして配信してみること試してみてください。
性別・年齢の判定方法
では、年代・年齢の判定方法について書いていきたいと思います。
性別ターゲティングで、女性を対象にしたい場合を例に説明します。
では、どういう場合に「女性」と判断されるのでしょうか?
性別や年齢の判定については、Yahoo! JAPAN IDの登録情報を元に行っています。
それ以外にも、Yahoo独自の判定方法を使っているそうですが、こちらの詳細は開示されておりません。
ですので、 ID情報+Yahooの独自判定で
女性 ⇒女性と判断できる場合に配信
女性(拡張) ⇒女性と判断できる場合と女性と推定されるユーザーにも配信
不明 ⇒性別の判断できないユーザーへ配信
といった感じになりますね。
判定の正確性については、あくまでも内部の機密条項のようです。
また、判定の精度については
「ターゲティングの精度(正確性)はYahoo! JAPANによって保証されるものではなく、
選択した設定およびその他の要素によって精度が異なる場合があります。」
といった記載がYahoo公式に掲載されています。
この辺については、上記の「拡張」と「不明」設定についての事だと思われます。
地域の判別方法
続いて地域ターゲティングの判別方法です。まずざっくり地域ターゲティングについて説明していきます。
地域ターゲティングは、特定の地域に限定して広告を配信、または配信から除外する機能です。
「設定しない(すべてに表示)」を選択した場合は、地域に関係なくすべてのインターネットユーザーを対象に広告が配信されます。
「設定する(選択した地域に表示)」を選択した場合、指定した地域に広告が配信されます。都道府県単位および市区町村単位で、単一もしくは複数の地域を設定する事ができます。
さて、地域の判別方法ですが
大まかに「ユーザーの所在地」「検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」から判定しているようです。
「ユーザーの所在地」は、パソコンやスマホ端末の位置情報を利用できる場合、それに基づいてユーザーのおおよその所在地を特定します。
例えば、地域ターゲティング設定で「東京」を選択している場合、東京からアクセスした可能性があるインターネットユーザーが広告配信の対象になります。
「検索キーワード」に関しては、
指定した地域に関連する語句で検索したインターネットユーザーや、指定した地域に関心を示している可能性があるインターネットユーザーに広告を配信します。
例えば、地域ターゲティング設定で「東京」を選択している場合、 「東京」に関連するキーワードで検索しているインターネットユーザー、または東京に関心を示している可能性があるインターネットユーザーが広告配信の対象になります。
まとめ
今回は各ターゲティングについて、設定や判定方法について紹介していきました。
案件におけるターゲット、あるいはターゲット外の相手が年齢や性別で区分できるのであれば、ユーザ属性によるターゲッティングを利用してみましょう。
また、年齢や性別に合わせて広告内容を変化させて配信する、といったこともできます。基本ではありますが色々と応用が利くターゲティングですので、ぜひ活用してみてください。