スマート自動入札機能のアルゴリズムと基礎知識の紹介!
2スマート自動入札機能のアルゴリズムを、基礎知識とともに紹介していきたいと思います。
スマート自動入札とは
スマート自動入札とは自動入札戦略の一部で、機械学習を使用してキャンペーン、広告グループのオークションのコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を行います。
この機能は、「オークションごとの自動入札機能」と呼ばれています。
自動入札には以下のような様々なシグナルが利用され、入札単価調整が行われています。
・デバイス
・地域
・曜日、時間帯
・ブラウザ
・オペレーティングシステム
・表示言語
・リマーケティングリスト
・実際の検索語句
・価格競争力など
スマート自動入札戦略には、目標コンバージョン単価、目標広告費用対効果、コンバージョン数の最大化、拡張クリック単価(eCPC)の4種類があります。
今回は、この機能たちを更にシンプルで直感的に利用するために更新が加えられたそうです。
「目標広告費用対効果」入札戦略を更新
目標広告費用対効果とは、目標として設定された広告費用対効果を考慮しながらオークションごとに入札単価を自動的に最適化し、
コンバージョン値( 売上や利益など、コンバージョンの価値)の最大化を目指すAdWords スマート自動入札戦略です。
ちなみに、目標広告費用対効果では過去30日間に50回以上のコンバージョンを獲得していることが、自動化の基準値として推奨されています。
例えば、コンバージョンが夕方以降や週末に集中する傾向がある場合、今回の更新後の「目標広告費用対効果」入札戦略では、夜間や週末に発生するオークションで入札単価が積極的に引き上げられ、
それ以外では入札単価が抑制されて費用対効果の向上が図られます。
このように一部の時間帯、曜日に偏るようなケースでも最適化が働くようになりました。
過去期待通りの結果を出せなかった場合でも、再度試してみる価値はあると思われます。また、今まで試したことのなかった方は、これを機に試してみることをお勧めします。
広告配信初期段階から最適化が可能に
自動入札を使う際の問題点が「最適化までに時間がかかる」でした。ある程度のコンバージョン実績がないアカウントは、そもそも最適化するデータ量が足りていないため、最適化が難しいのが現状でした。
しかし以前の変更で過去のコンバージョンデータが十分にない場合でも、数日で成果を最適化することができるようになったそうです。
アルゴリズムの更新により、データが少ない広告グループの場合でも、入札戦略の全体的な状況を踏まえて自動的に対策が取られるようになったため、成果向上が見込めるようになりました。
つまり、小規模の運用でも自動化の恩恵が受けやすい状態になったといえますね。
新しく配信を開始したキャンペーンなどのコンバージョン数がまだ溜まっていないケースや、コンバージョン数が少ないためにこの機能を活用できていない方も、
入札戦略全体としてデータがたまっていれば最適化が働くようになるため、この機会に改めて試してみる事をお勧めします。
キャンペーンの入札戦略の設定が簡易化
今回の変更でGoogle広告ツールの単価設定ワークフローにガイドが付くようになりました。
重視する指標(クリック数、コンバージョン数、コンバージョン値)と、その指標をどのように伸ばすかを選択して、入札戦略を選択できるようになりました。
また、複数のキャンペーンの入札戦略を設定、変更する方法も簡単になり、[キャンペーン] タブで入札戦略の一括編集を利用すれば 1 回で完了できます。
これも、Google Adsにおいて、スマート自動入札の導入のハードルを下げて、もっと一般的に使われるように改善されたものだと考えられますね。
新指標「コンバージョンのタイムラグ」
以前、「コンバージョンのタイムラグ」という指標が新たに追加されました。
この指標で、広告をクリックしたユーザーがコンバージョンを達成するまでどれくらいの日数がかかっているのかを確認することが可能になります。
そのため、ディスプレイ広告では役に立つ指標になるかと考えられます。
例えば、リマーケティングのユーザーリストの日数切り分け時に、1つの判断材料として活用する事が可能です。
まずは日数の期限なし設定で、広告配信をします。ある程度のデータが溜まり次第、一番効果の良さげな経過日数のリストを割り出してから、期間を設定すれば、かなり効率的なユーザーリストが完成!といった活用方法があります。
まとめ
今回紹介した機能を活用しつつ、今後もGoogleがスモールビジネスの企業に対してどのような変更があるか楽しみにしたいと思います。