【スポンサードサーチ】動的検索連動型広告とは?基礎知識を解説! | アントプロダクション株式会社

【スポンサードサーチ】動的検索連動型広告とは?基礎知識を解説!

2018年5月30日から、スポンサードサーチにおいて、「動的検索連動型広告」の提供が開始されました。

今回はこれについて、一体どういったサービスなのか?や、活用のメリットについて解説していきたいと思います!

スポンサードサーチの時代背景

ヤフーが2017年に行った調査によると、過去半年間に使われた検索キーワードのうち、30%以上が初めて検索されたキーワードだったそうです。

従来の検索連動型広告では、多くの商材を持つサイトの場合、検索データをもとにキーワードを管理する際にスキルと多くの労力が必要とされています。

そこでヤフーは、検索連動型広告「スポンサードサーチ」において、運用工数を削減しながらも幅広い検索クエリに対応し、新たな検索流入を獲得できる「動的検索連動型広告(Dynamic Ads for Search」を5月末にリリースしました。

動的検索連動型広告とは?

「動的検索連動型広」とは、ページフィードに登録したURL(ユーザーが広告をクリックした後に表示されるページ)のコンテンツと関連性の高い検索語句を検索したユーザーに対して、自動的に広告を配信することができる機能です。

引用 Yahoo公式ラーニングポータル

従来の検索連動型広告では、広告グループを作成、入札キーワード、広告文の設定が必要でした。キーワードごとに広告グループを分けたり、数が多くなるにつれ運用負担が大きくなります。それに対してこの機能は、システムがWebページの情報からユーザーの検索クエリと関連性に応じて自動的に広告を配信するため、キーワードの運用が不要です。しかも、Webページの情報をもとに最適な広告タイトルが自動的に生成されるようです。

ページフィードの作りかた

1.広告管理ツールの「スポンサードサーチ」タブをクリック
2.「キャンペーン管理」タブをクリック
3.キャンペーン一覧の上にある[キャンペーン作成]ボタンを押す
4.キャンペーンタイプで「動的検索連動型広告キャンペーン」をクリック

5.キャンペーン名を入力

6.ページフィードの設定

7.[ページフィードを選択]ボタンを押すと、「ページフィードを選択」画面が表示されるので、ページフィードを選択し、[設定]ボタンを押します。

8.「ページフィードを選択」画面には、作成したページフィードが表示されます。
ドメインが一致するページフィードのみ選択してください。
1つのキャンペーンにつき60件までページフィードを選択できます。
Yahoo!ヘルプ

「動的検索連動型広告」を運用する上での注意点

自動で広告が配信されるなんて便利と思われがちですが、注意しなければいけない点があります。この機能を使った広告配信後に検索キーワードの見直しをしなければ、成果どころかコンバージョン見込みのないユーザーに広告を配信している可能性がある点です。検索キーワードの実績を見直し、効果の良いキーワードは標準キャンペーンへ移管を考えたり、効果のないキーワードは除外するなど、メンテナンスや標準キャンペーンとの平行運用が必要不可欠です。

また、設定するページの中身も大事です。上記でも説明している通り、ページフィードに登録したURLのコンテンツと関連性の高い検索語句に対して自動的に広告を配信することができる機能です。そのため、ページをしっかり作りこんでいないと訴求商材と関連性が高い検索語句に対して広告を表示することができません。

特に商品数や種別が多いサイトでは、登録するページ内容別に広告グループを分けたアカウント構成にすることをおすすめします。そうすることで、ページやキーワード、入札単価の管理がしやすくなります。

引用:Yahoo!公式ラーニングポータル

旅行や不動産、ECサイトに最適

「動的検索連動型広告」が向いているサイトは、頻繁に更新される多くの商品を扱うサイトです。旅行や不動産のサイトなど、商品名や商品の特徴が複雑な組み合わせの検索キーワードが拾えるため、特に効果的です。

例えば、「広島旅行」というビッグワードと「国内旅行 広島 厳島神社 日帰りツアー」では後者の方がより具体的でニーズが顕在化しているため、コンバージョン見込みが高いと考えられます。この機能を活用することで、このようなピンポイントなニーズをとらえて、関連性が高いWebページへ誘導しコンバージョンに導くことができます。

Yahooが行なった配信試験によると、従来の検索連動型広告に比べコンバージョン単価(CPA)を維持しつつ、クリック率(CTR)が20%アップ、コンバージョン数(CV)は10%アップという結果が出ています。上手く利用できれば、間違いなく効果が出るので根気よくPDCAサイクルを回して運用してみましょう。

Yahoo!公式ラーニングポータル
逆に、この機能に適さないWebページは、「サービス規模が小さく商品数も少ないサイト」「ページの情報を読み取れない画像が多いサイト」「ログインが必要なサイト」です。

いずれも内容を自動で取得できる量が少ない点で、自動化の恩恵があまりないようです。

まとめ

今回は、Yahoo!スポンサードサーチにおいて新しくリリースされた「動的検索連動型広告」について紹介しました。まだ利用されてない方は新しい機能を上手く取り込んで、運用に活用してみてください!

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