最初に設定しておきたい、Googleアナリティクス6つの初期設定
Googleアナリティクスはデフォルトのままだと、必要のない情報を収集したり、サイトの費用対効果が見にくい状態になっています。
今回は、アナリティクスのデータを正確に効率よく見るための基本的な6つの設定をご紹介します。
自分(自社)からのアクセスを除外する
アナリティクスでは通常、自分(自社)がwebサイトを閲覧した情報も、ユーザーの情報と一緒に収集されてしまします。
正確なデータを収集するために、自分のアクセスを除外する設定をしましょう。
自分のIPアドレスを調べる
まずは、下記のサイトにアクセスして、自分のIPアドレスを確認してください。
https://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi
除外フィルタを追加する
【Googleアナリティクス管理画面 → アカウント → すべてのフィルタ】の画面から【フィルタを追加】を押しましょう。
追加するフィルタの情報を入力します。
フィルタの種類:カスタム、除外、IPアドレスからのトラフィック、等しい
IPアドレス:先ほど調べた自分のIPアドレスを入力
「ビューにフィルターを適用」欄の「すべてのウェブサイトのデータ」をクリック
設定の入力が終わったら【保存】しましょう。
フィルタ一覧の中に、自社アクセス除外のフィルタが登録されました。
この設定を終えると、管理や確認のために自社からアクセスした情報は集計されなくなります。
目標を設定する
WEBサイトを作成したからには、「○○をしてほしい!」という目標があるはずです。
例えば、商品を販売しているショップでは「商品購入」、不動産業や英会話スクールなどサービスを提供している業態なら「お問い合わせ」や「資料請求」が目標になります。
WEBサイトの運用では費用対効果をはかるために、この目標の設定が非常に重要です。
- どのくらいの人が目標を達成しているか?
- 目標達成に一番貢献しているページはどこか?
このような目標の達成率を計測するためには、アナリティクスでの設定が必要です。
サイトの目標を設定する
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → 目標】の画面から【新しい目標】を押しましょう。
①目標設定のうち【カスタム設定】にチェックを入れ【続行】を押します。
②目標の説明で目標の種類を選択します。
目標スロットID:初期設定のままでOKです
タイプ:目標は以下の4つのタイプから選択できます。
■到達ページ(サイトの目的を達成した時に表示されるページのURLを入力)
例)お問い合わせなら、問い合わせ完了のthanksページURLなど
■滞在時間(どれだけの間、サイトに滞在したか)
■ページビュー数/スクリーンビュー数(一回の訪問で何ページ見たか)
■イベント(ダウンロードや動画の再生など、特定の動作)
入力できたら【続行】を押します
③目標の詳細を入力していきます。
到達ページであれば、最終的にたどり着いてほしいページのURLを指定します。
滞在時間であれば、時間目標を設定します。
【保存】を押すと、アナリティクスに目標が登録されます。
登録した目標の達成率は、【Googleアナリティクス管理画面 → コンバージョン】で確認することができます。
デフォルトページを設定する
Googleアナリティクスでは「http://***.ne.jp/」と「http://***.ne.jp/index.html」は違うページとして情報を集めてしまいます。
そのままでは2つのURLが別々に集計され正しい情報にならないので、同じページだとGoogleアナリティクスが分かるように設定しましょう。
例えば「http://***.ne.jp/」と「http://***.ne.jp/index.html」が両方とも同じページを開く場合、
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → ビュー設定】の【デフォルトとのページ】にindex.html と入力しビュー設定を【保存】してください。
これで設定完了です。
タイムゾーン 国や地域を設定する
初期登録時に設定されている方も多いと思うのですが……念のために。
Googleアナリティクスが集計する情報には、ユーザーがいつ訪問したかという時間情報も含まれます。
これは指定がなければ、ユーザーのいる場所の時刻を取得します。
つまり、時差のある海外からのアクセスが現地時間になってしまう、というもの。
「いやいや、日本時間でまとめたいよ!」
という方は、この設定を確認してください。
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → ビュー設定】の【タイムゾーンの国や地域 】を日本にし、ビュー設定を【保存】してください。
これで設定完了です。
人間の行動だけを集計する
WEBサイトにアクセスしてくるのはユーザー(人間)だけではありません。
大手検索エンジンが見て回り情報を集めるボットを筆頭に、ヒトではないアクセス情報も初期設定のままでは収集してしまします。
純粋なユーザーの行動の集計がしづらくなるので、あらかじめ除外設定をしておきましょう。
ボットのフィルタリングを設定する
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → ビュー設定】の【ボットのフィルタリング】にチェックを入れ、【保存】してください。
+α スパム対策
ボットのフィルタリングだけでは除外できない迷惑行為(スパム)が、実際に集計を始めると紛れてきます。
スパムは集計データの信憑性を狂わせるとても迷惑な代物。
あらかじめ避けるよう、対策をしておいてもいいと思います。
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → フィルタ】から【フィルタを追加】を押します。
フィルタ名:言語設定not set
フィルタの種類:除外
フィルタフィールド:言語設定
フィルタパターン:not set
以上を入力して【保存】します。
同様に以下のフィルタも設定します。(フィルタ名は適宜つけてください)
フィルタの種類:除外
フィルタフィールド:ホスト名
フィルタパターン:not set
フィルタフィールド:ブラウザ設定
フィルタパターン:not set
この3つを設定するだけでも一定のスパム対策になりますが、完璧ではありません。
運用していく中で、この設定では除外できないスパムが出てきたときは、都度除外登録をしてください。
デバイスごとのビュー設定を行う
アナリティクスはデフォルトだと、スマホ・パソコンのすべてのデバイスの集計データが表示されます。
最近はwebサイトにアクセスするデバイスに占めるスマートフォンの割合が増加傾向にあります。
サイトの管理者としてはそれぞれのデバイスごとに対策を検討する必要もあるでしょう。
そこで最初から「すべてのデバイス」「パソコン」「スマートフォン」など、デバイスごとにビュー設定をしてしまいましょう。
デバイスごとにビュー設定を行うことで、それぞれに目標を設定したり、より詳細な分析をすることが出来ます。
デフォルトのビュー設定をコピーする
これまでご紹介してきた中で、基本的なビュー設定は完了しているはずです。
設定済のビューを基本(デフォルト)としてコピーを作成します。
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → ビュー設定】から【ビューをコピー】を押します。
【新規ビュー名】ではデバイスの名前を付けて【保存】しましょう。
これで、新しくデバイスの名前が付いたビューが設定されました。
この作業を必要なだけ繰り返します。
それぞれのビューごとに設定を行う
コピーしたビューにもそれぞれ設定を行いましょう。
フィルタや目標をデバイスごとに設定します。
例)デバイスのうち、スマートフォンだけを集計するフィルタをかける
【Googleアナリティクス管理画面 → ビュー → フィルタ】から【新しいフィルタを追加】
フィルタ名:分かりやすい名前を付ける
フィルタの種類:カスタム 一致
フィルタフィールド:デバイスのカテゴリ モバイル
上記を入力して【保存】します。
まとめ
今回ご紹介しました設定は、アナリティクスのデータを正確に効率よく見るための基本的な設定です。
アナリティクスを導入するときは、導入とセットで初期設定も行いましょう。